個性的になりたいのに個性を出せない人
こんにちは。
イラストレーターのDOTです。
この記事タイトル↑のような人、誰のことでしょうね?
…私だよ!
(にし○かすみ○風)
というか、私でした。の過去形にしておこう。
わたくしDOT、
とっても頑固なんですよ。
身体も固いけど(^_^;)頭も固い。
「こうだ!」って自分で思ったら固定観念が強い方かもしれません。
イラストレーターを目指してた頃、
「イラストレーターになりたい!」というより
「(憧れの)Frank Kozikになりたい!」という想いが強かったんです。
コジックみたいにパンクでセクシーで個性的でキョーレツで。
しかもCDジャケットやライブ告知のポスターもいっぱい手掛けてて
音楽が大好きな私にとってはまさに憧れと理想でした。

Man's Ruin: The Posters & Art of Frank Koznik
- 作者: Frank Kozik,Frank Koznik
- 出版社/メーカー: Last Gasp of San Francisco
- 発売日: 1997/02
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る

An Ode to Joy: Posters, Prints and Other Work of Frank Kozik
- 作者: Frank Kozik
- 出版社/メーカー: Last Gasp of San Francisco
- 発売日: 1999
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る

Desperate Measures: Posters, Prints and More (Kozik)
- 作者: Frank Kozik
- 出版社/メーカー: Last Gasp of San Francisco
- 発売日: 2002/05/15
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログを見る
コジックに憧れてた頃、
「音楽関係のイラストの仕事がしたい!しかもパンクバンドの!」 という
むちゃくちゃ限定的?な夢がありました。
だからコジックみたいにエッジが利いたかっこいいイラストを目指してました。
でもイラストスクールに通って長い時間をかけて
「私はコジックになれない(コジックみたいなイラストは描けない)」
とようやく分かり、
自分ができるやり方、表現でイラストレーターの道を進みました。
自分がやりやすい方法でイラストを描いていったら
お仕事にも繋がり、念願だったイラストレーターにもなれました。
私のイラストのタッチは丸っこくてかわいい、ほのぼのした感じです。
なので女の子や子ども向け、教育関係、ファミリー向けなどが主な掲載場所でした。
イラストのお仕事は大好きなので
ご依頼してくださる媒体はどんなものでも本当に嬉しかったし
実際にお仕事させていただいてとても楽しいものばかりでした。
でも好むものや好きで聴く音楽は
パンクだったりロックだったりカッコイイものが多いんです。
そういうものに憧れてて「近づきたい!」
と思っているのに実際に自分ができるものは
「ほのぼの」だったり「まじめ」だったり
結構対極にあるものでした。
自分が興味あったり好きだったりするものと自分ができること(力量)に
ものすごくギャップがあって私はそれをとてもコンプレックスに思っていました。
なんか統一性がないというか、
よくわからないけど「恥ずかしい」みたいな気持ちにもなってました。
だからこの辺も表立ってはあまり言ってなかったと思います。
(好きな音楽のこととか)
でもある時こう思ったんです。
「あれ、もしかしたらこれ全部ひっくるめて私(DOT)なのかも…」
と。
だってそんな人ほかにいないんじゃないかな。
こんな↓イラスト描いてるのに
作業中に聴いてる音楽はQueens Of The Stone Ageとか(笑)
Queens of the Stone Age - The Way You Used to Do (Audio)
Queens of the Stone Age - My God Is The Sun (Official)
Queens Of The Stone Age - Go With The Flow
Queens of the Stone Age - "Feel Good Hit of the Summer" Ozzfest 2000
↑とんでもない歌詞だよ(笑)
「どっとさんてかなり危ない人なのかも…?」と思われても仕方ないです(^_^;)
自分でもほんとおかしいんじゃないかと思いますもん(笑)
でも
「それが私(DOT)の個性」っていうのがわかったら
変に縮こまった気持ちもなくなりました。
前はブログ内なんかでも
イラストと音楽の話を一緒にすることってあまりなかったんですが
(きっちりカテゴリ分けたりしてました)
今はこうやって普通に出しまくってます(^_^;)
「自分はこうです」っていうのが無理なく言えるようになってからは
なんだかとっても楽になりました。
ずっと「個性的」な人やものに憧れてたけど
今やっとそこに近づけてる気がしています。
(ちなみに全然あぶない人ではないですよ、わたし。笑)